その瞳で見つめて~恋心~【完】
進藤君の顔が接近してきて、期待していたかのように自然と早くなる心臓の音。
けれども流されてはダメ──と自分に言い聞かせて、奈月ちゃんに話したあの決意を口に出す。
「進藤君、淋しいんだよね?」
進藤君の近づく顔が、まるで後ろから糸を引かれたようにピタッと止まる。
「だから、女の子と遊んでるんだよね?」
「──だから、何?」
「あたし、進藤君を助けたいの。進藤君は、あたしの彼氏の弟だから」
それ以上に好きな人だから……。
「俺を……助ける?」
「うん」
進藤君は距離を取って、あたしの正面に座り直した。
「今日は進藤君にそのことを言いに来たの。先輩とイチャイチャしたいわけじゃない……」
「何それ。兄さんより、俺の方が大事なの?」
「違うよ、1番大事なのは先輩。だけど、進藤君のことが気になるから。だから、助けたいの」
言ってること、変……かな?
だけど、進藤君を助けたい……。
正直、今は混乱してる。
けれども、進藤君を助けたい気持ちは変わっていない。
やっぱり、進藤君のことが好きだから──。
進藤君はあたしの言葉に面食らって、呆然としている。
「何か、考えでもあるわけ?」
「え? ──あっ! 忘れてた!」
そうだ。
そのためには、何か考えなくちゃダメだよね!?
けれども流されてはダメ──と自分に言い聞かせて、奈月ちゃんに話したあの決意を口に出す。
「進藤君、淋しいんだよね?」
進藤君の近づく顔が、まるで後ろから糸を引かれたようにピタッと止まる。
「だから、女の子と遊んでるんだよね?」
「──だから、何?」
「あたし、進藤君を助けたいの。進藤君は、あたしの彼氏の弟だから」
それ以上に好きな人だから……。
「俺を……助ける?」
「うん」
進藤君は距離を取って、あたしの正面に座り直した。
「今日は進藤君にそのことを言いに来たの。先輩とイチャイチャしたいわけじゃない……」
「何それ。兄さんより、俺の方が大事なの?」
「違うよ、1番大事なのは先輩。だけど、進藤君のことが気になるから。だから、助けたいの」
言ってること、変……かな?
だけど、進藤君を助けたい……。
正直、今は混乱してる。
けれども、進藤君を助けたい気持ちは変わっていない。
やっぱり、進藤君のことが好きだから──。
進藤君はあたしの言葉に面食らって、呆然としている。
「何か、考えでもあるわけ?」
「え? ──あっ! 忘れてた!」
そうだ。
そのためには、何か考えなくちゃダメだよね!?