IMITATION LOVELESS -Remember-


何事もないようにお茶請けを用意していた優夜は、二人の視線に気付き 振り返る。


「なに?」

「お前…、なんで憐がミルクティー 好きだって…」


刹那の言葉に優夜はハッとした顔をした。
口を手で覆い隠しながら優夜は視線を泳がしながら考えていた。


「……なんでだろ…、なぜか 当たり前のように、そう思って……」


優夜の瞳が微かに揺れる。
意識的ではなく、体が勝手に動いたと優夜が呟いた。

刹那は優夜に近寄ると髪を撫でた。


「………」

「………憐 お前は ミルクティーは好きか?」


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