うそつき
魔法でもかけられるんかと思って身構えてたうちの目の前に優しく手が差し出された。見た目はちゃんとした人間の手と同じやん。
差し出された手とほぼ同時に頭上から、これまた優しい声で
「大丈夫?立てる?」
って聞こえてきた。
ん?この人怒ってなさそうやぞ。なんでやろ。まぁ、いいや。正直今朝の雨のせいで土はぐちょぐちょで気持ち悪かったし、しりもちついた格好なんかハタから見たら不細工すぎるもん。とりあえず甘えてあの手を借りよう。
ゆっくり手を伸ばすと、向こうも、うちが手を取りやすいように近くに寄ってきてくれた。
その手に触れたら、思ってたよりもあったかくて驚いた。周りの空気はジメジメしてて、若干暑苦しいくらいやったのに、その温もりは全然不快じゃなかった。むしろ、こっちの心まであったかくなるようなそんな手やった。
差し出された手とほぼ同時に頭上から、これまた優しい声で
「大丈夫?立てる?」
って聞こえてきた。
ん?この人怒ってなさそうやぞ。なんでやろ。まぁ、いいや。正直今朝の雨のせいで土はぐちょぐちょで気持ち悪かったし、しりもちついた格好なんかハタから見たら不細工すぎるもん。とりあえず甘えてあの手を借りよう。
ゆっくり手を伸ばすと、向こうも、うちが手を取りやすいように近くに寄ってきてくれた。
その手に触れたら、思ってたよりもあったかくて驚いた。周りの空気はジメジメしてて、若干暑苦しいくらいやったのに、その温もりは全然不快じゃなかった。むしろ、こっちの心まであったかくなるようなそんな手やった。