大切なもの
「沙和」
「ん?」
「放課後、一緒に帰ろう」
「あれ?部活は…?」
「今日は顧問が出張に行ってるから休み」
「そうなんだ!でも、毎日ハードな部活で疲れてるでしょ?
…たまの休みなんだし、休まなくもいいの…?」

「俺は、たまの休みだからこそ、沙和といたいんだよ」

フッと笑って、そう言った。

「っ///ゎ、私も…樹といたい…よ?//」
「可愛すぎ」

「アッツいんだけど」
手をパタパタとさせ、顔を仰ぐゆっこ。

だけど、
「よかったね、沙和」

そう言って、優しく笑ってくれた。


「ありがとう、ゆっこ」


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