大切なもの
「沙和、着替えたか?」
「う、う~~ん」
「?どうした」

私はカーテンから顔だけ出した。

「どうしたんだよ」
「や、ちょっと…」
「?開けるぞ」

樹はカーテンを開けた。

「あ、ちょっ!!」
「…………」

も~~樹言葉すら出してないよっ。
やっぱり変なんだ…。

「き、着替えるっ!!」

もう一度試着室に入ろうとしたら…
手首を掴まれグイッと引き寄せられた。

「ちょ、樹…?」
「ヤバい…。可愛すぎなんだけど」


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