大切なもの

“ありがとう”

何度言っても、足りない。


私は樹に、どれだけ救われてきただろう。


いつだって樹は、私を想ってくれて。


私を、一番に考えてくれて。


心を、癒してくれて。


なのに、どうして…。


どうして私は、


そんな人を。
…樹を、

傷付けて、しまうのだろう。

どうして樹は、


あんなにも、優しいのだろう…。

< 156 / 219 >

この作品をシェア

pagetop