北極星の約束
「では、検査の結果は来週の火曜日にお伝え致します。」



医師にそう言われ、鈴は暗い顔をしながら母親と共に診察室を出た。



「……お母さん、ごめんね」



「なんで鈴が謝るん?

大丈夫、ただの偏頭痛よ」



母親は暗い顔をしながらも、笑顔を作った。



「そう…やよね」



鈴はその笑顔が引きつっているのを見逃さなかった。



「脳に腫瘍がある可能性があるので、詳しい検査を行わせていただきます」



簡易検査を受けた鈴に放たれた言葉。



それを聞いた途端、鈴と母親の顔は青ざめた。



11年前、この世を去った姉、
亜実と同じ病かもしれない。



鈴の頭は真っ白だった。
< 30 / 34 >

この作品をシェア

pagetop