北極星の約束
「あかん?野風」



「え、別に…大丈夫やけど…、奏咲くんは…?」


「俺も別にいいけど」


「じゃ、決まりやな。

用終わったらまた連絡するわ。


冬、行くぞ」



そのまま大輝は冬の手を引いて行ってしまった。




「行っちゃったね…」



「俺らもどっか行こ」


颯はいつものように無愛想に言って歩き出した。



「かっ、奏咲くん!
どっかってどこ行くん?」



「颯」

小走りで追いかける鈴を振り返って颯は言った。


「奏咲くんっちゃうくて、
颯って呼んで」



「あ、じゃあ、颯…くん」


「ん」



颯は表情を変えずにそのまま歩き出した。
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