pure snow

「芝居?」

「そっ。麻子をここに連れてくるための」

「ぐっ」

 麻子は噴出しそうなのをぐっと堪えた。

勇樹は罰が悪そうに膨れる。

「嘘だよ。笑うなよ…。あーぁ」

勇樹はため息を吐いて、立ち上がり、窓辺に行って、雪景色を眺める。

麻子も立ち上がり、勇樹の右隣に立って、勇樹の見ているものを眺める。


< 16 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop