暴走族の秘密の姫君

…この手紙のことより気になるのが一つ。


鈴木君は私のことをお姫様だっこで保健室まで運んだ…?


「あり得ない…」


…嘘かも知れない。

でも、お姫様だっこのことは本当のことなんだろう。


このメモ、どうしようかな。


何も知らなかったふりして高槻さんに渡してしまおうか。


…そうしよう。


ちょうどかえってきた高槻さんにそのメモを渡す。


「あ、ありがとう。…え?」


かなり驚いてるみたい。


まぁ、そりゃあ人の悪口書いたやつをその本人が持ってるんだもん。


…ふつうに考えてびっくりするよね。
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