暴走族の秘密の姫君
…気分悪い。
私がどんな思いで入学してから半年過ごして来たのかも知らないんだ。
ああいうやつらは「弱いもの」を助けて自己満足を得てるだけだ。
…ふざけるなよ。
私は、中3の時の出来事はすべて忘れたいと思っていた。
でも、やっぱり…ふつうの生活は出来ないのかな。
っていうか、あいつらが言っていた皐月って…。
暴走族だよね・・・。
かえって調べてみようかな。
あいつらの素性を知るもの、良いことだよね。
「よし、帰ろう」
私は、そう思い直してかばんをもう1度肩に提げて家に帰った。