暴走族の秘密の姫君


…それに比べて私はお母さんたちに邪魔者扱いされてる。


そりゃあ、怒りが爆発してもおかしくなかったころだと思う。


中3の春。


私は、男子と殴り合いのケンカをすることになる。


きっかけはその男子にあった。


出来のいい妹と兄をコンプレックスに考えていた時のこと。


「あー、これ…お前の妹だろ?姉妹でもこんなに違うのかよ!」


雑誌を開いて私に見せてきた男子。


そこには藍華が特集として載っていた。

藍華は、ルックスもいい。


注目されるのはもちろんのことなんだけど。



雑誌のことはお母さんに言われ続けていたこと…そう思って気にしないようにしていた。







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