暴走族の秘密の姫君
「あはは、お前は平凡なのになぁ!!何の才能も無いのになぁ…良くこの学校にも着てられんなぁ」
その男子の一言で、私の怒りは爆発したんだ。
隣で友達が「やめなよー」とか面白がって言ってんのが分かる。
うるっさい。うるさいうるさいうるさい。
今この状況の音が…全部が雑音に聞こえる…。
「まぁ、いいや。お前が気にしてないなら「…っさい」
私はその言葉にゆらゆらと立ち上がった。
「え?なんか言ったか?」
まだその男子は笑い続けてる。
「うるさいって言ってんの。黙れって言ってんの。…分かってる?」
私の声が相当な音量だったらしく、教室が静かになる。
こいつに私の気持ちが踏みにじられてるかと思うと、ものすごくいらいらする。
「だってお前に才能がないのは本当のことだろ?」