暴走族の秘密の姫君

そこに、女子がみんな寄ってくる。


「…紫、あんなこと言っちゃって大丈夫なの?」


あの男子、この学校で1番強いんだよ…?、と教えてくれる。



まぁ、勝つことは出来ないと思う。


ただ、1発でも当てられたらいいかな程度の話。


でも、私は殴り合いのケンカって1回もやったことがない。


…もしかしたら、何かのはずみで勝てちゃうかも。
なんて甘いかな。


そこに、女子の中の権力者がやってくる。


「紫、あんたさぁ。島津君の気を引きたいからって件かなんて持ち出したんじゃないの?」


…なんてたわごとを言っているんだろう、この女は。


多分中3の当時はこんなことを思ったんだと思う。

< 39 / 99 >

この作品をシェア

pagetop