暴走族の秘密の姫君
「そう!藍華ちゃんがくれたの。友達のしるしだって…」
…藍華が、この人にブレスレットを贈ったの?!
藍華は姉の私が言うのもなんだけど友達が少ないらしい。
その藍華が友達っていうくらいなんだから、この人は正真正銘藍華の友達なんだろう。
「私、月辺紫って言います。むらさきって書いて紫って読むんです。
藍華の、姉です。藍華がいつもお世話になってます」
藍華の友達だと分かったのなら、私も仲良くしておくべきだと思う。
「あら、お姉さんだったの!あたしは赤羽零(Akaba Rei)っていうの。今だいがく3年生。零ってよんでね?」
そう言って零さんも明るく挨拶をしてくれた。
すっごい明るそうな人。
「よろしくね、零」
「あたしこそよろしくね、紫」
こうして藍華の友達とも仲良くなれた。