暴走族の秘密の姫君


「待ってるよ…紫。送って行くね。乗って」


零が自分のバイクの後ろを指した。


その時私の近くに寄って来た撫子が誰かを連れてきた。




「紫…これが弟の夏樹。部屋で寝てろって言ってたのに起きてここまで来て…!いくら幹部って言ったって…自分こと大事にしなよ?」


そう夏樹君に怒る撫子。

なんだかすごくお姉さんっぽい。



「戦いはもう終わってたけど紫さんの戦いは見れたんだ!

紫さん、弟子にして下さい!!俺、日向夏樹(Hyuga Natsuki)です!夏樹って呼んで下さい」


そうすごい勢いでこちらに食い付いてくる夏樹君。


…面白い子だなぁ…。


「分かった、夏樹ね。あぁー、今日はたくさん友達が出来たなぁ…。

撫子に夏樹。まぁ零は最初から友達だし」

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