暴走族の秘密の姫君
私が連れてこられたのは、倉庫。
…考えられる可能性が一つに絞られてきた。
「もしかして、私を仲間にする気?!」
それだったら困る。
…私にはやらなきゃいけないことがある。
「そういうこと!ねぇ、月辺ちゃんはパソコン得意?」
そう聞いてきたのは5人のうちの一人のかわいい感じの男の子。
「うん、一応できるけど…とかそういうことじゃない!
私、仲間になる気なんてない」
一応きっぱりと断る。
しかし、5人は食い下がるように私に言葉を浴びせる。
「族って言ってもケンカするわけじゃないから!月辺さんにはパソコンやってほしいの!
はいるだけ入ってよ、ねぇ?」