暴走族の秘密の姫君
そう言って5人して私の肩をぐいぐい押してくる。
…パソコン…ってどういうことだろう。
それにしても肩にあてられている手がうざったい。
「入るから肩の手を離して!」
そう叫ぶとすんなりと離してくれた。
その代わり、私も倉庫の中にゆっくりと脚を踏み入れた。
その倉庫の中はとてもがらんとしていた。
…誰もいないの?
「総長?居ないんですか?」
鈴木さんの大きな声が聞こえてくる。
その声を遮るようにスピーカーから声が流れ出した。
「…全員そろったか?」
その声に、5人はびくっとして「はい」と答えた。