暴走族の秘密の姫君


「月辺紫!我が族、皐月へようこそ。私は総長の赤羽零。今大学4年生。


突然だけど、あなたにはここの幹部になってもらうね。称号は、葉月」




そう言った瞬間に、周りがざわめいたのが分かった。


ポッと出てきた私が幹部になることが許せないんだろうか。



「…入ってすぐ、幹部なんて…異例中の異例だ」


そんな驚いたこえが聞こえてきた。



「零、なんで…私が幹部なの?!私にそんな力はないよ…!!」



そう私が問いかけると、零は首を横に振った。


「紫、去年と同じこと言ってる。自信を持って。


紫、紫は十分強いんだよ」


そういって私の肩に手を置いた。

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