美男と珍獣
『寝たふりだったの??!』
泉くんを軽く睨み付ければ
『誰かさんがモゾモゾ動くから。』
これっぽっちも悪いと思ってないのか
覆い被さってくる 。
『いや、離して!泉く『…めんな ?』』
泉くんがあたしの声を遮った。
『え、もう一回言って??』
『だから、ごめんっ。
キスしたこととか、色々
泣かすつもりなかったのに』
申し訳なさそうに 謝る泉くん…
『… ううん。
あたしこそ、泣いたり大袈裟だった!
あ、あのさ…1つ質問していい?』
『ん?なに?』
不思議そうにみつめてくる泉くん。
キスされたときは
思わず泣いてしまったけど
それは、嫌 っていう涙ではなく
驚きの涙だったのかも、…
抱きしめられるのもキスされるのも
不思議と嫌じゃない、
むしろ、ドキドキするんだよね。
しかも、あんなのこと言われたら
ますます、ドキドキしちゃう 。
でもあの時、酔ってたから 泉くん。
酔った勢いで言ったのかも。
そう思うと 胸がズキズキする。
『昨日、あたしに言ったこと
覚えてる……???』