24時間プロデュース【完】
「ねぇ、大丈夫?」
今度はその問いにしっかりした返事が返ってきた。
「…もう大丈夫。
有り難う」
その返事に安堵すると大きな溜息が出てきた。
「はぁー…」
良かった、一時はどうなる事かと思った。
ほっと胸を撫で下ろすと、男はスッと立ち上がった。
「ちょっと、もう立ち上がって大丈夫なの!?」
もう暫くは大人しくしていた方が良いんじゃ…、
そんなあたしの心配を他所に。
「俺には、もう時間が無いんだ。
こんな事位で踞っている訳にはいかない」