24時間プロデュース【完】




「ねぇ、大丈夫?」



今度はその問いにしっかりした返事が返ってきた。



「…もう大丈夫。

有り難う」


その返事に安堵すると大きな溜息が出てきた。



「はぁー…」


良かった、一時はどうなる事かと思った。



ほっと胸を撫で下ろすと、男はスッと立ち上がった。



「ちょっと、もう立ち上がって大丈夫なの!?」



もう暫くは大人しくしていた方が良いんじゃ…、


そんなあたしの心配を他所に。



「俺には、もう時間が無いんだ。

こんな事位で踞っている訳にはいかない」




< 31 / 419 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop