白緑蝶"ever since【続】
ビヨーンと、体が伸びたまま
ゆらに抱かれていても、じー
っとしている犬。

ゆらと目が合う、テオさん。

「はじめまして
 
 その犬、かわいいね?」

人見知りをするゆらは、テオさ
んの存在に少し緊張気味。

「・・・・・・」

「ゆら、ほらっ
 ご挨拶してください」

「わたし、ゆら・・・

 かぎたにゆらだよ」

「そう、ゆらちゃん

 よろしくね」

テオさんが、ニッコリ微笑むと
ゆらも釣られてニッコリ笑う。

「かわいい、天使のゆらちゃん 
 抱っこしてあげるよ」

「わ~い」

テオさんに抱かれて室内へ入っ
て行く、ゆら。

「パパよりも、たかい」
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