純愛♡ごっこ
 

「ユーナ‥。キミは、モウダイジョウブ。ボクには‥ワカルヨ‥。」



金縛りに合う度に、あたしを脅かせていた黒い影の男。

それは、いつも身代わりを引き受けていた彼の哀しみだった。


そう説明すると、ソラは


「ユーナ‥。コンドは、キミが‥マモル番ダヨ‥。」


あたしを見つめ、消え入りそうな声で言った。



─ なに?

  あたしが何を守るん?



ソラは、最後にニッコリ微笑んで、スーッと体の中に消えた。

けれど、あたしは、あたしの中にソラが居ないことを感じていて



─ 消滅?

  統合?



ソラが消えたかもしれない不安に襲われながら、金縛りの解けた体で、ソロソロとベッドを降りた。


そして、キッチンに入るなり冷蔵庫を開け、オレンジジュースをグラスになみなみ注いで、緊張と不安で乾き切った喉を潤した。


 
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