純愛♡ごっこ
 

「すみません。今、起きました。」


「もっと、ゆっくり寝ててイイのに‥。ダイジョウブ?」


「はい。」


気遣ってくれるまりんさんに紙オムツを貰って、空羅のオムツを替えた。

そして、用意して貰ったミルクを飲ませた。


「歯ブラシとか必要な物は、洗面所に用意してるよ。」


「ありがとぉございます。」


サニタリーに入り、変わり果てた顔を洗う。

腫れた瞼も切れた唇も、ジンジンと痛んだ。


リビングルームで、まりんさんと、これからのことを話し合った。

直ぐにでも、住む場所が必要なあたしに、彼女は


「お金、ある?」


って訊いた。


途端、悲しくなった。


貯金は、借金を抱えたシンのせいで、殆ど無くなっていた。

親の保険金は、きっと叔父が使い込んでいる。


叔母にも、もう連絡を取る気は無かった。


 
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