純愛♡ごっこ
二階へと案内され、彼の部屋に入るなり、目を瞬いた。
部屋の真ん中に、真っ黒な物体が立ててある。
「なに、これ?!デカッ!」
「サンドバッグ♪」
答えた陸は、スタンド式の大きなサンドバッグ目掛けて、軽くパンチをした。
「格闘技ヤってるん?」
「違うし。これはストレス発散用っての?誰かを殴りたくなったらコイツで解消すんの。」
「あッ!もしかして、あたしの写メとか貼ってたり?ユーナのボケーッて、殴ってる?」
「あり得ねーし‥。」
陸の部屋は8畳の洋室。
サンドバッグの他には、学習机とシングルベット、オーディオ製品だけのモノトーンを基調にしたシンプルな部屋だった。