運命の、その場所で



ガラ―



「?!」


物音のするドアへ顔を向けるとさっきの男が、血相を抱えた顔で立っていた。


何故か息が荒い。



「…どう…したの?」


平然を装ってそう声を掛けると、彼は深呼吸する。




「ッハァー!」


「…??」


「また倒れたのかと思った。」

本当に心配してる顔だ。


さっきまであんなに笑ってたのに。




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