運命の、その場所で

「遅いから…
また倒れたのかなって思った。」


ゆっくり私の方へ進んで頭を撫でる。


「良かった。」


少しずつ息のペースを戻し、
でもまだちょっとしんどそうに息をしながら私に微笑みかける。




「…心配してくれたの?」



思わずそう言葉が出た。


「え?…心配ってか…」

「てか?」

「…学校泊まるなら、俺もと思って。」

少し照れてる彼…

でも…何それ?

「は?」

ちょっと感動してたのに…
思わず低い声になってそう言ってしまった。


そしたら彼はまた笑い出した


「ハハハ。顔、間抜け!」

私は急いで顔に手をやる。


毎回毎回…ヒドイ!

コイツめ。


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