運命の、その場所で
お店を出ると、地獄のように寒い…
「うー、寒い!」
ナチは一点をみつめ、今にも死ぬ!って顔してる。
「大丈夫?早く家帰って温まってね?」
「うん…そーする。ユキも予備校頑張れよ。」
気がつけばもう予備校の前…
ミスドに近いんだよね…
「うん。勉強してくる~」
一気に肩が重くなった感じ…
行きたくないな~
ナチと喋ってたいのに…
全然歩き出さない私を見て、ナチはハハっと笑って私の肩を押した。
「行って来い!俺も、さびしいけど…」