運命の、その場所で
「バイバーイ。」
お母さんが礼をして、ちびっ子達が帰っていく。
「バイバ~イ。」
私も顔の横で手を広げて、
ちびっ子に手を振る。
空はもう暗くなっていた。
何時だろう?って時計を見ると5時過ぎ…
あんな風に笑って遊んだの、いつ以来だろう?
時間がこんなに早く過ぎるって
感じたのもいつ以来なんだろうな…。
毎日勉強に追われてたから…
時間が過ぎてくことを、
"楽しい"
って思いもしなかった。
「んー!!」
深呼吸をして、座ってる彼の横に立ってずっと我慢してた事を聞いてみた。