運命の、その場所で
そう…ずっと男は嫌いだった。
友達以上に考えたことなんてないし…
できるなら、喋らないでいたいとも思ってた。
「じゃー、俺のコトも嫌い?」
でも…彼は違ったの。
いっつも笑ってばっかいるけど…でも、他の男とは違う何かを見据えた目を持っていて…
そんな彼を"嫌い"って思ったコトはないの。
「…普通。」
「フツウって…どっちだよ!」
ちょっと笑ってる彼の声が、少しずつ私の涙を止めてくれた。