運命の、その場所で


そう…ずっと男は嫌いだった。

友達以上に考えたことなんてないし…

できるなら、喋らないでいたいとも思ってた。



「じゃー、俺のコトも嫌い?」




でも…彼は違ったの。


いっつも笑ってばっかいるけど…でも、他の男とは違う何かを見据えた目を持っていて…

そんな彼を"嫌い"って思ったコトはないの。



「…普通。」


「フツウって…どっちだよ!」

ちょっと笑ってる彼の声が、少しずつ私の涙を止めてくれた。



< 66 / 251 >

この作品をシェア

pagetop