寂しがりやの猫
「中河原… 中河原?大丈夫か?」

― 課長の声?
あー頭痛い、割れそう…

「んっ… 」

頭を抱えて目を覚ますと 課長と結城と田村が心配そうに覗きこんでいた。


「わ… 何?」

「お前凄い熱あるんじゃないのか? おでこ熱いぞ」


「あー そうかも」

「そうかも、じゃないだろ。田村、悪いけど送ってやってくれるか。必要なら病院も寄ってやってくれ」

「あ、はい。判りました」


― わーい 田村が送ってくれる。嬉しいな… 熱でウカれた頭で考えた。

ちょっとオカシクなってるに違いない。

チラッと結城を見ると更に心配そうな顔をしていた。
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