寂しがりやの猫
「じゃあ、また連絡します」

「え、あ、はい」

― え?キスもしてくれないの?

ペコッと頭を下げて 田村は踵を返した。

私は ぼんやりと暫く田村の背中を眺めて立ち尽くしていた。
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