不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。


さっきのことをだされれば否定できなかった。罪悪感を感じているからだ。大人しく鞄を持ち教室を出れば理来と村上君と出くわす。


「お、おおおお尾花さんっ!い、今から何所いくんスか!」

「なんで敬語になってんだよ。」

村上君にすかさず理来がつっこむ。尾花さんは村上君が苦手なのかおもいっきり顔をしかめた。

「...てか心、お前茶道部行くのかよ。昨日行くの断るって言ってたじゃん。」

理来が怒っていることは態度でわかった。

「うっぜ。いこうぜ翔。」

「理来お前喧嘩すんなよー。」

村上君はちらちらと尾花さんと私を見て、「またなっ!」と言って理来の後を追う。

「佐倉君怒ってたね。」

ね、どうする?と可愛らしい、楽しそうな笑顔で私を見てくる尾花さんを殴りたくなった。なんでそんなに楽しそうなんだ!さっき尾花さんが助けてくれたとき、かっこいいなとか思って不覚にもキュンとしたけどやっぱりアレは勘違いだったらしい。

尾花さんはやっぱり酷い。っていうかS。ドS。


「私、理来と話してくる!」

「えー、茶道部行こうよ。」

「むり!」

「俺助けてあげたじゃん。」

「それとこれとは別!」

「ドキドキしたくせに?」

「しっ、してない!!」

び、びっくりした。尾花さんはニヤニヤ笑いながら私を見てくる。反応を見て楽しんでいるらしい。彼女いるクセに、むかつく。


とにかく理来をほうっておけない。同じ部屋に帰るのに気まずいままは嫌だ。一応彼女だしどうにかしなきゃ。
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