不運平凡少女が目立つ幼なじみに恋をした。




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どうして、こうなった。俺は自身に問いかけたが、分からない。今日から仮入部が始まる為に、俺と翔はバスケ部に行く予定だった。

そこまではいい。


途中で心と喧嘩?して、仲直り?して、抱き着かれて、翔にからかわれて、顔真っ赤だけど隠せなくてどうしたらいいのかわかんなくて1人で焦ってたら...そうだ。偶然乃木とすれ違ったんだ。

「...。」

乃木は立ち止まり、俺と心を交互に見てから俺を睨む。え、コイツ何か勘違いしてね?普段無表情の乃木が、珍しくも眉間に皺を寄せている。


「理来、なんか乃木東矢怒ってね?」

「あ、ああ。」


心は相変わらず俺から離れようとしないし、「何してんの?」あ、また余計な奴が来た。心の後を追ってきた薫がにやりと笑っている。


「...ッ、」

「心?」

突然、俺にしがみつく心の腕が緩んだ。不思議に思い彼女に視線を向ければ、その場にずるりとしゃがみこむ。「心!」


心の額に、じわりと汗が浮かんでいた。呼吸も少し荒い。顔も真っ赤。俺は心の額に手をあてて目を見開いた。

「あっつ!」

「ここちゃん大丈夫なのか!?」


「コイツ、熱ある...。」


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