【完】そこを右に曲がると、~少女館、そこは闇持つ少女の集う場所~
----ガサ、ガサ
静寂な森に響くのは、私が歩くたびに聞こえる足音だけだった。
きっと、一時間は歩いているだろう。
私はふと、そう思った。
・・・早く、家に帰りたい。
何故私は、あのまま歩き続けてしまったんだろう?
あそこで動かなければ、もしかしたら助けが来ていたかもしれない。
私は数時間前の自分自身に後悔した。
でも、もうしょうがない。
あの場所から歩いてしまい、更に森の深いと思われるところまで来てしまった。
今更後戻りなんか出来ない。
私は、どこか帰れる道を探すため、歩き続けるしかないのだ。
私はあえてそう思い、歩き続けることにした。