恋する24時

 ハイ

 ホントすみません

 などと言えるワケもなく……。





「……」





 あぁ、どうしよ~っ!!





 後輩食べといて

 ゴメン!! なかったコトにしよう

 とか、アリかな?



 イヤ

 それは色々とマズイでしょ?



 でも、かといって

 このままナニゴトもなく

 フェードアウト出来るワケないし。



 せめて記憶でもあれば

 また違う対応が

 出来たかも知れないのに

 あたしの馬鹿……。





「あ~あぁ、忘れちゃったのかぁ、昨夜の伊織さん、スッゲェ可愛かったのになぁ~」





 ドキンッ





「か、可愛かった!?」



「うん」





 可愛いなんて

 言われ慣れてないから



 思わずびっくりして

 顔を上げると

 すぐ近くに生方の顔があって



 あっ……

 何かヤバい。





「……」





 顔が、熱い



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