苦く甘い恋をする。
まぁ、私も昔、べろべろに酔っ払った愛海を置いて帰ったこともあったし。


女の友情なんて、所詮、こんなもんよね。


ふわふわと浮くような、アルコールの海の中を漂うような感覚の中、言葉だけがぷかぷか浮かぶ。


「いいよ~、別に~。
男でも呼ぶし~」


そう言ったつもりだけど、きちんとそう言えたかどうかは、わからない。


私の言葉にうなずいたらしき愛海が席を立ち、帰ったのかぁ~と思っていたら…


しばらくして戻ってきた、ということはわかった。
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