苦く甘い恋をする。
「自分でも。ホント、信じられないけど。
遥ちゃん以外の女のこと、こんなに考えたのなんか、初めてだった」


「…………」


「それで、思ったんだ。
だったら……俺のこの気持ち、わかってもらうしかねぇなって」


「…………」


「でも、何をすればわかってもらえるのか。
何を言えば信じてもらえるのか、全然わからなかった」


「…………」


「だって、そうだよな。前例ってものが、俺にはないから」


「…………」
< 365 / 388 >

この作品をシェア

pagetop