苦く甘い恋をする。
横から愛海に近づき、声をかける。


すると愛海はチークをのせながら振り返り、つけまつげをバサバサさせる勢いで、びっくりしたようにまばたきをした。


「え、美姫!? どしたの? めっちゃ早いじゃん」


「ん。だね」


「今日遅番って言ってなかったっけ?」


「言ってた」


「んじゃ、なんで?」


「んー、ちょっとね。愛海にお願いがあって~」
< 66 / 388 >

この作品をシェア

pagetop