苦く甘い恋をする。
ガッ! と勢いよくドアを開け、ロングブーツのファスナーを一気に下ろす。


そしてブーツを掴んで脇に並べ、自分のロッカーに向かった。


私と愛海のロッカーは隣同士。


だから自分のロッカーに向かえば、おのずと愛海に会えるわけ。


……っと、いた。


愛海は制服に着替え終わり、鏡に向かって、念入りにメイクを整えていた。


「おはよ、愛海。今日も気合が入ってるじゃん」

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