苦く甘い恋をする。
でもそれまでは、会社に帰ってくんな。


私の前に、そのツラ晒すな。


低すぎるスペックを早急になんとかして、さっさと営業に行ってこい!!


心の中では悪態をつきながらも、満面の笑みで愛想笑いを返し、私は優雅に背中を向けた。


朝の忙しい貴重な時間を、こんな鼻持ちならないオバサンと過ごすわけにはいかない。


営業だからとか、稼いできてやってるとか。


ホント、何様だ!? ……って、話よね。
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