Signs Of Love【クリスマス短編】
『頑張ればクリスマス一緒に過ごせるかもしれないじゃん』
さっちゃんの言葉が、ふと頭をよぎる。
高校の時は見ているだけで満足だった恋。
今、あの頃よりも、あたしと近い位置にいてくれる先輩のことが。
憧れなんかじゃんくて、たまらなく好き。
でも、あの日の夜のことを先輩が何も言わないのは、どうして?
あの夜は別に何もなくて、先輩にとっては、ただ後輩を一人家に泊めたってだけのこと…、なのかな?
それとも、ホントは何かあったけど。
なかったことにされちゃってるとか…、なのかな?
そう考えたら怖くて聞けないよ…
だけど、考えても考えても答えなんかでるはずもなくて。
かといって、先輩に聞く勇気も持てないまま。
12月の慌ただしさの中で、あっという間に時間は流れて。
あたしは、クリスマスイヴ当日を迎えていた――…