仕事上手(?)で恋愛下手(!)
泣きたくなるほどの恥ずかしい
気持ちを堪えて、

「じゃぁ私は上がります…。」

っと目を合わさないように
出て行こうとすると、

「せっかくだから、一緒に夜景見てかない?」

と私を湯船へ連れ戻した。

確かに電気が消えていた方が
夜景はキレイに見えた。

「先生が王子様に見えます。」

結局、バスタブは狭いから
私はまた恥ずかしい思いをしながら
先生の両足の間にいるような感じだった。

「急にどうしたの?」

驚いたように先生が言った。

「こんなに酷いことしてるのに
王子様って言われるとは思わなかったな。
やっぱ、花菜だね。」

っと少し笑った。
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