I am セカンドガール
この時の私は冷静だった。

というより、話していくうちに私の中の体温が下がっていくのを感じた。

私の勘違いかも?
なんて考えはとうになかったし…

でも、やっぱりあの時と変わっていたものはピアスがあの部屋にあった事だけではなかった…

私が何となく、気付いていたように彼女もまた気付いているだろう…

そして、私のように色んな事を考えていると思う…


人間の中には喜怒哀楽とは別に情という感情がある。

伸二と過ごした日々は、私に色んな感情をくれた。

だから
こんなになっても離れる決心がつかない…

ごめん…

後少しだけ、連絡をとってもいいかな…?


ちゃんと別れるから――


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