ブラウン管の中の彼女
実早はこんなに祐ちゃんが好きなのにっ…。
最初から言って欲しかった。
実早のことをただの幼なじみとしか思ってないなら、最初から言って欲しかった。
ますます好きになっちゃったじゃない。
他の男なんて目にはいらない。
実早が欲しいのは祐ちゃんだけ――…。
「こんなところにいた…」
人の気配がしてビクッと体を震わせる。
「実早ちゃん?太一が半狂乱になってたよ?俺が泣かせた――っ!!って」
いや、あんたじゃないから。
実早は目の前にいる祐ちゃんからとっさに顔を隠した。
「どうしたの?」
優しく頭を撫でるその手はホントに実早だけに向けられているの?
一度疑いだしたらきりがない。
醜い嫉妬だってわかってる。