ブラウン管の中の彼女


「祐ちゃんの浮気者っ!!」


「……はい?」


「実早と付き合ってるんでしょっ!?だったらなんで…っ…」


なんでキスしてくれないの…?


一方通行なの?


「もうやだ…っ…!!」


学校では他人の振りして、家に帰っても触れてもくれない。


もう我慢の限界!!


「実早ちゃん?」


実早はしゃがんでいた祐ちゃんに体当たりした。


ドサッという音と「っつ…」っという祐ちゃんのうめき声が辺りに響いた。


「祐ちゃんが好きなの…!!」


祐ちゃんに馬乗りになって叫ぶ。


「ちゃんと見てよ!!実早は…幼なじみなんかじゃない…っ…!!」


祐ちゃんは驚きの表情のまま固まっていた。


もう頭ぐちゃぐちゃ…っ…!!


「実早ちゃん…僕は…」


祐ちゃんが何か言おうとした時、ガラッとドアが開いた。


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