ブラウン管の中の彼女


時は遡ること10年前―…

実早の家の隣に祐ちゃんが引っ越してきたことが始まりだった。


当時の実早はそれはそれはワガママで自己中で…。(今も?)


親でさえ手を焼いていた。


大きくなってもその性格は変わらず、小さいころは沢山いた友達も離れていった…。


でもね?


祐ちゃんは違うの…。


ずーと実早と一緒にいてくれた…。


いつだって実早の隣で穏やかに微笑んでくれた―…。


暖かくて優しくて…

ちょっぴりドジな祐ちゃんが――…。


実早は大好きです――…。









っといっても本人には全く伝わってませんが…。


どうして!?


どうでもいい男は寄ってくるのに、どうして祐ちゃんはひっかからないのよぉぉ―――っ!!



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