春待つ花のように
「何か、飲む?」
「いえ、おかまいなく。すぐ帰りますから」
カインは立ち上がると、椅子の上にたたんだ毛布を置く。そしてイブの座っている横まで、一度足を止めた。
「これ、今日の御代です」
カインは懐にしまってある小銭入れから、一枚のお札を出すと、イブに差し出した。
「いらないわよ。いつも多くもらってるから、その分で足りるわよ」
「私は多く払っているつもりはありませんから」
イブの手の横にお札を置くと、カインは一礼をして離れていった。
「ねえ、あんたさ、ローラのことどう思ってるの?」
「え?」
カインは、ドアの前で足を止めると、顔だけイブのほうに振り返った。イブは、椅子から立ち上がると、腕を組んだ。
「ローラのこと気になってるよね? あの子目当てでくる客を何人も知ってるけど、あんたはちょっと違う感じがするんだよね。何が違うってはっきり言えないけど…だからって監禁したことは許すつもりはないよ。でも、あんたなら、あの子のことわかってあげられるんじゃないかって思う気がするよ」
イブは真っ直ぐな目でカインを見ている。
まるでカインという男を見定めているかのよう。
「いえ、おかまいなく。すぐ帰りますから」
カインは立ち上がると、椅子の上にたたんだ毛布を置く。そしてイブの座っている横まで、一度足を止めた。
「これ、今日の御代です」
カインは懐にしまってある小銭入れから、一枚のお札を出すと、イブに差し出した。
「いらないわよ。いつも多くもらってるから、その分で足りるわよ」
「私は多く払っているつもりはありませんから」
イブの手の横にお札を置くと、カインは一礼をして離れていった。
「ねえ、あんたさ、ローラのことどう思ってるの?」
「え?」
カインは、ドアの前で足を止めると、顔だけイブのほうに振り返った。イブは、椅子から立ち上がると、腕を組んだ。
「ローラのこと気になってるよね? あの子目当てでくる客を何人も知ってるけど、あんたはちょっと違う感じがするんだよね。何が違うってはっきり言えないけど…だからって監禁したことは許すつもりはないよ。でも、あんたなら、あの子のことわかってあげられるんじゃないかって思う気がするよ」
イブは真っ直ぐな目でカインを見ている。
まるでカインという男を見定めているかのよう。