春待つ花のように
 薬屋の2階に集まって欲しいとノアルに言われ、仕事を終えた仲間たちが集合した。

 カイン、アンジェラ、シェリル、ミゲル、ティム、ディーノが円陣を組んで座っていた。

 ゼクスは、相変わらず、レイの別荘に住み込みでいるためにカインが連絡したが、集まることは出来なかった。

 全員が集まったところで、ノアルから話があった。それは、マリナのことだった。レイの婚約者であるマリナと恋仲にあったことを皆に告げた。

 今、役人に自分が追われているのは、計画が失敗したのではなく、レイにマリナと一緒にいるところを見られてしまったということを話した。

 カインとシェリル以外は皆、驚いた。

 ノアルはてっきりローラという女と恋仲あると思っていたからだ。彼が二股をかけるような人だとは誰も思っていなかった。

「え、じゃ、ローラさんは?」
 ミゲルが不思議そうに質問する。

 初めて彼女が薬屋に来たとき、ノアルは彼女のことを大切な人だと言っていた。

 ノアルの好きな人がマリナというなら、ローラは彼にとってどんな人間だというのだろうか。
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