春待つ花のように
「報告?」
「ゼクスとエマ隊長のことで…」
「エマ隊長…? あの子はもう除隊しているはずよ」
「そうなのですが、今回の活躍で僕は彼女に軍に戻ってきて欲しいと思っているのです。王妃からも国王にそう助言していただければと…」
「私から?エマが戻りたいと思っているのなら私はいつでも国王に話はするわ」
レティアは明るい声の調子で話している。ロイは嬉しそうな表情をすると、顔を上げて王妃の扇子を見つめた。
彼女はどんな気持ちでそんな台詞を言っているのだろうか。ユズキは視線を下にすると、ロイの背中を眺める。
彼女を誘惑して、国王に取り繕うとしている人間を多く見てきている。心にもないことを言い、レティアを利用しようとしてくる。
王妃を味方につけてしまえば、国王だって自ずと味方をしてくれる。そんな甘い考えで彼女を使おうとするなんて、許せない。
その度に、彼女がどんなに傷つき、悲しい思いをしてきたか、奴らにはわからないのだ。
「ゼクスとエマ隊長のことで…」
「エマ隊長…? あの子はもう除隊しているはずよ」
「そうなのですが、今回の活躍で僕は彼女に軍に戻ってきて欲しいと思っているのです。王妃からも国王にそう助言していただければと…」
「私から?エマが戻りたいと思っているのなら私はいつでも国王に話はするわ」
レティアは明るい声の調子で話している。ロイは嬉しそうな表情をすると、顔を上げて王妃の扇子を見つめた。
彼女はどんな気持ちでそんな台詞を言っているのだろうか。ユズキは視線を下にすると、ロイの背中を眺める。
彼女を誘惑して、国王に取り繕うとしている人間を多く見てきている。心にもないことを言い、レティアを利用しようとしてくる。
王妃を味方につけてしまえば、国王だって自ずと味方をしてくれる。そんな甘い考えで彼女を使おうとするなんて、許せない。
その度に、彼女がどんなに傷つき、悲しい思いをしてきたか、奴らにはわからないのだ。